
ハードボイルドな生き方に憧れたことがあるという方も多いのではないでしょうか?そんな方におススメなのが、トレンチコート!ハードボイルドの代名詞ともいえるアウターです。
バーバリー、アクアスキュータムというイギリスの2大ブランドがトレンチコートの元祖です。世の中にトレンチコートが広まったのは、第一次世界大戦のとき。トレンチは塹壕を意味し、当時数多く起こっていた泥濘地での塹壕戦で力を発揮したため、その名がつきました。
戦後、一般的に用いられるようになってからも、デザイン的な部分にとどまらず、機能性の高さなど軍服のときの名残は多く残りました。その実用性の高さのため、冬のメンズファッションの定番アイテムの一つとして使われるようになりました。
ところで、トレンチコート=ハードボイルドのイメージはいつできたのでしょうか?フィルム・ノワール(アメリカの犯罪映画)の中で、俳優がトレンチコートを着ていたことに由来します。この男の中の男が着こなすアイテム、トレンチコートを現代人はどのように着こなせばいいのでしょうか?
いいとこどりで雰囲気勝ちができる「トレンチコートコーデ5選」を紹介します。
柔らかいグレーは堅い印象になり過ぎないので、スーツとの相性も良くなっています。カチッとした印象でありつつもオシャレな雰囲気、さりげない強さを感じさせるスタイルは、トレンチコートを手に入れたら絶対にやりたいですね!
こちらはミリタリーカーキをサラッと羽織ったスタイル。ジーンスにカジュアルテイストのジャケットというコーデに、このトレンチを加えることで、一筋縄ではいかない男の渋みとこだわりを演出!
無骨さとタフさを感じさせますね!
しっかり締め切ったタイトラインのブラックトレンチに、サングラスで雰囲気プラス。これだけの工夫で作り出せるこの空気感はさすがの一言。ギャバジン生地のためソリッドな印象が増しています。
ハードに突き抜けたいならもちろんデニムを合わせるのもありですが、ここはあえてウールパンツでキレイめにコーディネート。現代的な都会のハードボイルドに。
上のと同じブラックのトレンチコートですが、素材をウールに変えてみました。印象がガラッと変わって柔らかいものになったのではないでしょうか?
ラフに着こなすことでハードさを減らし、さりげないクールな印象になるコーディネート。存在感自体は変わらないのでご安心を。
最後は人気のベージュをベースとしたコーディネート。柔らかく優しい印象の中で、襟をしっかり立たせることで少しハードに見せたスタイル。前を開けたときに見えるインナーは、同色系のジレでクラシカルに。襟元から流し掛けしたマフラーをアクセントとして使い、トップスの色合いを引き締めています。
※ジレについて詳しく知りたい方は、チョッキ・ベストは古臭い!オシャレメンズのマストアイテムは”ジレ”も合わせてご覧ください。
ハードボイルドとは若干離れた5パターンのコーディネートを紹介しました。どのコーデでもトレンチの存在感は変わらず抜群でしたね。自分が着こなすのは難しいのではと考えていた方は、その考えも変わったのではないでしょうか?
往年のハードボイルドさを現代風の着こなしで実現するのは、なかなか難しいと思いますが、時代に流されない武骨なデザイン性は現代でも通用するものです。妥協しないアウター選びの候補に入れてみてはいかがでしょうか!