
寒い冬に最適なアウターと言えばコートです。コートとざっくり言っても様々な種類があるわけですが、今シーズンもトレンドとなっているのがチェスターコートです。チェスターコートについて改めて解説すると、着丈が非常に長く膝丈程度まであるアイテムで、デザイン的にはスーツに似た印象があります。名前の由来には諸説あるのですが、最も有力なのがチェスター伯爵が初めて着たコートから着ているという説が有力となっています。
最近ではクラシカル回帰の流れが続いていますが、チェスターコート自体も見た目がクラシカルということで俄然注目が集まっています。紳士向けのコートと言う印象がありますが、最近では女性でも身につけているシーンを頻繁に見かけますし、男性向けでもスーツスタイルだけでなくオフスタイルでも取り入れやすいアイテムが増えてきております。
そこで今回は、秋から冬にかけてマストアイテムとなること間違い無しのチェスターコートの中でも、特におすすめしたいアイテムを紹介していきます。
チェスターコートでクラシカルスタイルを追求しよう!
秋らしいネイビーのチェスターコート!
出典:オクテット
最初に紹介するのは、秋っぽいカラーリングが印象的なLuigi Bianchi Mantova (ルイジ ビアンキ マントヴァ)のチェスターコートです。しっかりとボタンを留めて着用していますが、そのインナーからはGIANNETTO(ジャンネット)のカジュアルなシャツが顔を出しています。パンツにはSOLIDO(ソリード)のスポーティーなアイテムを合わせて、フォーマルになりすぎずに適度にカジュアルダウンさせています。仕事中にちょっと一服したい時に最適なスタイルですね。
(GIANNETTOの詳しい解説はこちら)
(SOLIDOの詳しい解説はこちら)
このチェスターコートは、チェスターコートが持たないスポーティーさを持ち合わせている点が魅力的です。チェスターコートのクラシカルで完成されたデザインをベースとして、今のトレンドをしっかりと取り入れたエレガンスさを兼ねそなています。生地メーカーとして有名なLORO PIANA(ロロ・ピアーナ)のSTORM SYSTEMを贅沢に使用しており、透湿防水の機能があるのも良いですね。
日本人の体型にフィットしやすい、細身でシャープなシルエットであり、ただ着ているだけでもスタイリッシュに見せることが可能です。
上品さを際立たせるチェスターコート!
出典:オクテット
このコーディネートでは、熟れて洗練された印象を与えるSuperlativoのヘリンボン柄スーツを着ていますが、その上からLuigi Bianchi Mantova(ルイジ・ビアンキ・マントヴァ)の厚手のチェスターコートを羽織るように着用しています。カラーバランス的に最適で、よりチェスターコートの明るさが強調されていて良いですね。ポケットチーフを付けたりネクタイも明るめの配色となっているので、適度な遊び心を持たせてファッションを楽しんでいます。
このチェスターコートは、幅広い年代のエグゼクティブ層をターゲットにデザインされていて、匠の技が入ったシルエットの美しさや着心地を提案しているのが特徴です。細番手のウールを使用したフランネル素材を使用していて、ライトグレーでクラシックなカラーがマッチして圧倒的な存在感を示しています。ライナーに薄めに中綿を使用してすっきりとしたスタイルと暖かさを両立させています。
シンプルなデザインですが、フラップ付きのアウトポケットと大き目の襟が印象に残りますね。
カジュアルスタイルにもバッチリ合うチェスターコート!
出典:オクテット
こちらのコーディネートでは、JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)のエクストラファインメリノウールを使用した2ブロックカラーのデザインニットを着て、その上からHERNO(ヘルノ)のチェスターコートを羽織っています色落ちしているデニムパンツを短めにロールアップさせて、PREDIBINO(プレディビーノ)のブーツを履いておしゃれ感をアピールしています。グローブとブーツは統一感を持たせる事によって、コーディネートを纏めまている点にも注目ですね。
(JOHN SMEDLEYの詳しい解説はこちら)
(HERNOの詳しい解説はこちら)
(PREDIBINOの詳しい解説はこちら)
HERNO(ヘルノ)のこのチェスターコートは、暖かなタッチを楽しめるメルトンウールをメインに仕立てられています。裏面にはびっしりと中綿キルティングを配しており、まるでダウンベストを重ね着しているかのように見せる首元のデザインと、胸元の取り外しできるパーツが特徴となっています。
高級感に溢れた質感であり、マットな艶消しブラックカラーによって、大人の男性を強くアピールできます。メルトンウールの防寒性がありながらも、現代的なウルトラライト手法で仕上げられているので、軽く着こなせます。
着丈が長くてドレッシーなスタイルを楽しめる!
出典:オクテット
このコーディネートもカジュアル寄りに構成されています。HERNO(ヘルノ)の着丈が長いチェスターコートを颯爽と羽織っていて、そこに tramarossa(トラマロッサ)のストレッチ性もあるデニムパンツを合わせています。美シルエットなデニムパンツでストレッチ性もあるので、あえてワンサイズ小さめのものを合わせるのがおすすめです。また、それによって更にチェスターコートがマントのように上品さを出すことができます。
(tramarossaの詳しい解説はこちら)
このチェスターコートは、ナイロン&中綿入りの防寒パーツが合体しているハイテクデザインを取り入れています。打ち込みの強いヘビーさも微量感じるメルトンウールに対して、ウール地の温もりがあり柔らかなベージュカラーを採用しています。やや赤みがあって黄色みを抑えているのが特徴的で、カジュアルシーンにもぴったり合います。 IN-TECH撥水コーティング素材を使用していますので、軽量でありながら耐久性も高くなっています。
大人のアウターに相応しいエレガントさを演出することができるアイテムとしてもおすすめです。
ビジネスコートの王道スタイル!
出典:オクテット
最後に紹介するのが、ビジネススタイルの王道とも言えるチェスターコートの着こなし術です。HUGO BOSS(ヒューゴボス)の明るめのチェスターコートに対し、同じくHUGO BOSS(ヒューゴボス)のカシミア混ウールトラウザーを履いてベーシックな中にもファッショナブルさをアピールしています。L.B.M.1911のジレで秋冬らしいボルドーが印象に残ります。
(HUGO BOSSの詳しい解説はこちら)
(L.B.M.1911の詳しい解説はこちら)
このチェスターコートは、スーツの上に余裕で羽織ることができるサイズ感でありながらも、スマートに見せれる美アウターとなっています。軽くてやわらかく、ソフトな着心地ですのでオフシーンではジャケット代わりに着用できます。ベージュの色感覚が強いキャメル系カラーも印象的で、セクシーな渋めカラーリングも良いですね。
上質のウールをベースとして、厳選されたカシミアを混紡して軽くて暖かなメルトンクロスを使用しており、見た目以上に軽量で着こなしやすいものとなっています。シンプルにブラック系のスーツと合わせるだけでも様になるチェスターコートというのが良いですね。
最後に
いかがでしたでしょうか?チェスターコートはビジネスシーンだけでなく、オフシーンでも取り入れることができるアイテムもありますので、意外と幅広いシーンで使うことができます。うまく着こなすことで、今のトレンドであるクラシックスタイルも極めることができますよ!