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シンプル・イズ・ベストという言葉があります。複雑なデザインではなく、至ってシンプルなのですが、逆にそれがかっこよく見えるというフレーズですが、ファッション界でもシンプルでカッコイイアイテムが多くあります。その中で、コートではステンカラーコートが永遠のシンプルなコートとして今でも当たり前のように着用されています。
ステンカラーコートについて改めて解説すると、後ろの襟が高く、前が低く折り返す形となっているコートのことを言います。イギリスでは、ステンカラーコートのことをバルカラーコートやバルマカーンコートと呼んでいます。フライフロントやラグランスリーブを用いたデザインがベースとなっていますが、最近では少し変化を加えたアイテムも人気です。
ステンカラーコートは、特にビジネスマンに人気のアイテムです。今回は、ビジネスマンに御用達のステンカラーコートの中でも、特にイケてるものを5つに厳選して紹介します。
持っておくと絶対便利!シンプルなステンカラーコート5選
ベルテッドタイプでサイズの調整が可能!

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ステンカラーコートは、割合明るめのカラーリングのアイテムが多く見られます。その中でも、このAURALEE(オーラリー)のステンカラーコートは、キャメルベージュで着ていても気分が明るくなるようなアイテムです。ビーバーの毛をメルトン加工することで、肌触りがよく保温性も抜群に高いのです。更に、スーパー100’sを原料としているので、柔らかさが他とは違います。
柔らかさを追求するあまりに、そのままではとてもコートとして仕立てることができないのですが、糸に水溶性ビニロンを巻いてのちに織り上げ、更に溶かす加工を施すことで、見事にコートとして成立しているのです。厚みのあるデザインなのですが、ウェスト周りにベルトを付けていて、コーディネートによってサイズを調整することができるのが良いですね。
このコーディネートでは、ダークトーンのスーツの上にこのステンカラーコートを着用しています。キャメルベージュは全く違和感なく、ビジネスシーンでも大活躍間違いありません!
セクシーさも感じられるステンカラーコート!

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こちらは、PALTO(パルト)というイタリアのブランドがデザインしたステンカラーコートです。PALTO(パルト)はイタリアの伝統的なスタイルの着こなしをコンセプトとして、次世代に相応しいモダンなコートを次々とデザインしている、コート専門のブランドです。このステンカラーコートからも、こだわり抜かれたコンセプトを感じられます。
ラグランスリーブの特徴である、すとんと落ちる肩のラインを採用することで、こなれたシルエットを上手く出すことに成功しています。ステンカラーコートは、若い男性でも着ることができるアイテムですが、このアイテムはより大人向けのセクシーなイメージのあるものに仕上がっています。気品あふれるハウンドトゥースチェック生地もとてもかっこよく見えます。
少し派手な印象があり、ビジネスシーンでは少し着こなし方を考えなければなりませんが、このコーデのようにベージュ系のボトムスと合わせると違和感なくコーデが可能です。
カジュアルダウンでもおしゃれ!

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GRENFELL(グレンフェル)は、コート界でもメジャーなブランドとして有名です。そのGRENFELL(グレンフェル)が自信を持って提供しているモデルとして、KILBURN(キルバーン)があります。コットン100%素材でできたグレンフェルクロスは、防風性・防水性に優れており、真冬の悪天候でも安心して着用することができます。
エレガントさを際立たせるロングな着丈を採用して、色気をアピールするウエストベルトによりまた違ったサイズ感で着用もできます。カラーリングもどんなアイテムにも合いやすいのも魅力的です。インナーに多く着込んでも、このスリムなフォルムをキープすることもできますし、適度な光沢もおしゃれに見える秘訣です。
このコーディネートでは、ジャケパンスタイルにストライプ柄のシャツを合わせて、上手くカジュアルダウンすることに成功しています。もちろん、ビジネスシーンを意識した、ダークトーンなスーツにもコーデ可能ですよ。
リバーシブルで使いまわしが可能!


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リバーシブルなアイテムは、世の中に存在していますよね。裏返して着るだけで、違った印象を与える事ができるのが魅力的ですし、何よりも裏地と表地のボーダーラインがなくデザインされているのがすごいですね。ステンカラーコートでも、リバーシブルを実現したアイテムがあるのですが、その中でもSHIPS×KAPTAIN SUNSHINEのこのアイテムがおすすめです。
KAPTAIN SUNSHINEというブランドは、ミリタリーアイテムが大得意なブランドです。その中でも、トラベラーコートとジャンル分けされたステンカラーコートを、リラックスしたAラインシルエットを採用しつつ、リバーシブル仕様に仕立てています。そこに、SHIPSの洗練されたセンスがミックスされて、更にオシャレ度がアップしています!
このコーディネートでは、ホワイトのシャツをインナーに着込んで、ノーネクタイでもフォーマルさをキープした着こなしを実現しています。反対側に着て、変化を楽しむのが、このアイテムの正統派な着こなしですよ。
ビッグサイズのステンカラーコートもおしゃれ!

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ステンカラーコートは着丈が長いアイテムですが、より大きなサイズを意識してデザインされているのが、TATRAS(タトラス)のこのアイテムです。既に今シーズンで3シーズン目を迎えたLUCIO VANOTTI(ルーチョ ヴァノッティ)とのコラボアイテムなのですが、よりジェンダーレスを意識したものとなっています。
(TATRASの詳しい解説はこちら)
ANTIMO(アンティーモ)と命名されたこのモデルは、ボタンダウン襟をよりシャツのようにデザインして、コートと言うよりは大きなシャツのような出で立ちとなっています。素材にはナイロンツイル地を採用して、デザイン的にもMA-1などのミリタリーテイストを入れています。残念ながら撥水効果がなく、重厚感もあるアイテムですが、そこもまた魅力であります。
このコーディネートでは、だらんとして着こなし、ボトムスも太めのシルエットでゆったりしたコーデを実践しています。カジュアル寄りなコーデには是非このステンカラーコートをチョイスしてほしいですね。
最後に
いかがでしたでしょうか?ステンカラーコートの中でも、名作と呼ばれるものを中心として紹介してまいりました。カラーリング的には、ベージュなどのアイテムが多いですが、これはスプリングコートを意識したアイテムが多いためです。その中でも、秋冬のアイテムでもおしゃれでカッコイイものが多く、是非一着は確保しておきたいですね。