年代別スーツの着こなし

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スーツは、ビジネスパーソンにはもちろん仕事以外でも結婚式などのパーティーシーンなど、様々な場面で年代問わず使用し、男性の正装といて用られる洋服です。
スーツの歴史は古く、現在のスーツスタイルの元祖が誕生したのは、19世紀頃のイギリスでこの時代は、フロックコートにホワイトシャツ×ネクタイで明るい色のパンツが紳士服の定番となりました。
やがて、貴族の朝の日課である乗馬服用に後ろに向かって伸びる裾が、丸くカットされているモーニングコートや、夜会用の礼装であるテールコートが誕生しました。現在でもその名残は受け継がれ冠婚葬祭の場面で目にします。
そして、貴族衣装だった紳士服の既成品が始まり一般階級にも広がりを見せ、やがて世界中へと普及しました。
その後、時を経て20年初頭にフロックコートやモーニングコートの長い裾を切り落とした現代のスーツの原型となる「ラウンジスーツ」が登場します。
歴史の長いスーツですが、一見さほど変化がないと思われがちなメンズスーツのデザインですが、歴史の背景と共に形や色、柄、素材など少しずつ変化しており新しいテイストを加えながらその時代にあったトレンドが存在します。

日本でも1990年代前半から中頃に流行したスーツは、ルーズなシルエットで全体的にもゆったりしており、ジャケットは3つ釦、パンツも太めの物が主流となっておりました。
1990年代後半から2000年代前半にかけては、2つ釦のジャケットが増えましたが、スリムはシルエットではなく、こちらも全体的にルーズなシルエットでした。50代、60代の方が最近のスーツは細くなったと感じるのはこのようなルーズなシルエットが主流だったためです。
2000年の中頃から現在にかけては、がらりと印象が変化していきました。
全体的に細身のシルエットになりジャケットは2つ釦で着丈が短くパンツはローライズのノータックで腰回りの余裕は余りなく脚部分も細いシルエットのものが主流です。

シルエットのみならず生地の素材や良し悪し、デザインなど種類豊富で価格帯も様々なスーツ。年齢や立場によっても選び方が異なると思います。
そこで今回は、10代、30代、50代の世代別のオススメスーツ、Vゾーンの組み合わせ、シューズ3点をご紹介します。

10代 ~初めてのスーツ選び~

●ファーストスーツは高機能スーツで!

10代 ~初めてのスーツ選び~

ファーストスーツで最も定番になった黒無地スーツ。
成人式から就職活動、冠婚葬祭など様々なシーンで着まわせるスーツは、手持ちのスーツが少ない10代の方には、オススメです。シルエットも無理のない細さでありながらパンツはノータックでシルエットも美しくスーツ独特の着苦しさもありません。
また、就活や社会人新人のときは、動き回ることもしばしば。
そんな時こそストレッチ性の高く動きやすいスーツを選んでみてはいかがでしょうか。

10代 ~初めてのスーツ選び~

シンプルな白シャツ×ブルーレジメンタルのネクタイとの組み合わせ。
レジメンタルとは、斜めにストライプ柄で日本人のビジネスマンが最も付けている柄といっても、過言ではないほどビジネスシーンに活躍する柄です。
10代ということもあり爽やかでフレッシュな印象のブルーをチョイス。
シャツは、白無地でビジネスだけでなく、冠婚葬祭にも対応でき重宝すること間違いなしでが、シャツの襟はボタンがついているボタンダウンの物ではカジュアル寄りになってしまうので避けましょう。
スーツ、シャツ、ネクタイの組み合わせとして柄:無地は,1:2もしくは、2:1を意識するだけで簡単に組み合わせることが出来ます。

10代 ~初めてのスーツ選び~

ドレスシューズは、形やデザインなど様々ありますが、ここでもやはり使い勝手の良いブラックのストレートチップがおすすめです。
ストレートチップとは、つま先部分が一文字飾りになったデザインのシューズです。
ドレスシューズの中で最もフォーマルとされており冠婚葬祭のシーンでは適しております。
ドレスシューズのカラーもブラウンやブルーなど数多くありますがブラックが最もフォーマル度が高く、落ち着いた色味なので様々なスーツとも合わせやすいカラーでもあります。

●合わせやすいネイビース―ツ

10代 ~初めてのスーツ選び~

セカンドスーツにおススメなのが「ネイビー」。
ネイビーはシャツ、ネクタイの組み合わせも簡単で使い勝手が非常にききやすいカラーのスーツです。また、若者にも非常に人気です。
生地はウールとポリエステルが混紡しているのでスーツの発色も良く、軽量というメリットがあります。また、なんといってもコストパフォーマンスが良く、お財布に優しい点は、まだまだ経済力が低い若者には向いております。
シルエットは昨今のトレンドでもある細身シルエット。
ジャケットのウエストラインも絞ってあり、パンツもローライズで全体的なシルエットも細身をチョイス。
また、卒業式や結婚式に出席する機会も多くなるため、ベスト付きのスリーピーススーツで、パーティ―の際、よりドレッシーにきまりますね。

10代 ~初めてのスーツ選び~

ブルー無地シャツ×赤ネクタイの組み合わせ。
スーツ、シャツを同系色にすることで、ネクタイが映えやすく、パッと明るい印象に。
小さな模様が感覚をあけて並んでいるタイプの小紋柄のネクタイは、誠実な印象を与えます。
ビジネスのシーンに使うのであれば柄が小さなものがおすすめです。
シャツの襟は、ボタンダウンでカジュアルダウンを。
また、シャツもポリエステルが混紡しており、面倒なアイロンは無しで皺なく着用でき、また、低価格でコストパフォーマンスに優れております。

10代 ~初めてのスーツ選び~

シューズは、落ち着いたダークブラウンで。
スーツのネイビーとシューズのブラウンでイタリア人が好む配色「アズーロエマローネ」に。
ネイビーとブラウンの配色は、お互いを引き立て合うことにより簡単に立体感、上品さを残せる組み合わせです。
また、アズーロエマローネのアズーロとはイタリア語で青空、マローネは栗色を示しており、すなわち空の色=青、栗色=茶色で、青と茶色の組み合わせの色ですが、空色や栗色と言っても特定の色を示すわけでは無く、青色全般、茶色全般のことを指すので、薄い色から濃い色まで幅広い色のトーンでもお愉しみ頂けますのでコーディネートに迷ったら「アズーロエマローネ」で。

10代のポイント

  • スーツ、シャツはポリエステル混紡のコストパフォーマンスの高いものを選ぼう
  • スーツは使いやすいブラック、ネイビーがおすすめ
  • シャツ、ネクタイとの組み合わせは柄:無地は1:2もしくは2:1
  • 組み合わせで迷った時は、「アズーロエマローネ」。

30代 ~ONスタイスでもオシャレを愉しむ~

●統一感を持たせ落ち着いた印象へ

30代 ~ONスタイスでもオシャレを愉しむ~

30代では、ビジネスシーンでもトレンドを抑えながらかつ周りとの差をしっかり付け、お洒落に楽しんでいきたいです。
また、スーツのサイズ選びはもちろん、素材も気をつけたいところ。
ぺらぺらの薄い生地感のものよりも、しっかりした質感の素材を選ぶことで、男性らしさも増します。
そんな30代におススメなのがこちら。無難なネイビースーツも生地感をプラスし、重厚感が増し、10代とは違った着こなしに。
また、3つボタンのジャケットで、一番上のボタンの部分が襟と一緒に裏返っている「段返り」になっており、縦にシャープな印象になりよりスマートに見えます。

30代 ~ONスタイスでもオシャレを愉しむ~

スーツ、シャツ、ネクタイを全てブルー系に統一することで全体的なまとまりが、生まれます。スーツの生地感に合わせて、ネクタイもウールタイで季節感をプラス。
紡毛素材(フランネルやツイード)のジャケットと相性抜群です。
また、シャツは襟、カフスが白で見頃がブルーストライプのクレリックシャツでトレンドのクラシック感をスーツだけでなくシャツでもさらに演出しております。
チーフやカフスなどワンアイテム小物をプラスするだけでグッとオシャレになりますね。

30代 ~ONスタイスでもオシャレを愉しむ~

シューズはオレンジブラウンで先程と同様にイタリア人の伊達男の「アズーロエマローネ」で。シューズや、バッグなどの小物の色を揃えるとさらに統一感が増しまとまった印象になります。シューズの形としては、ストラップとバックルで甲部分を締めて固定するモンクストラップが2本あるダブルモンクシューズを使用しております。
見た目が特徴的であるため食わず嫌いの人も耳にしますが非常にもったいないです。ビジネスマンにとって1分1秒を無駄にしたくないですよね?紐靴だと結ぶのにどうしても時間が掛かってしまいがちです。そこで少しの時間も無駄にしないシューズが「ダブルモンクシューズ」なのです。クラシックな靴ではゴムの代わりに革を採用するケースもありますが、今ではほとんどの靴がゴムを伸ばすだけで非常に簡単に履けるのです。ベルトを持ち上げて、そのまま靴ベラで足を滑り込ませれば簡単に履く事ができます。また、ベルト部分を1つ外して「こなれ感」も演出する事も可能なのでダブルモンクシューズは、穿くだけでワンランク上の着こなしへと高めてくれます。

●時には個性的に勝負

30代 ~ONスタイスでもオシャレを愉しむ~

スーツではあまりお目にかからないボルドースーツで落ち着きのある印象ながら攻めの姿勢。こちらもウール100%特有のほどよい艶感が抜群です。生地は、「バーズアイ」と呼ばれる生地を採用しております。バーズアイは、名前の通り鳥の目のような細かなドット柄の生地を使用しており距離によって雰囲気が変わったりまた、光の反射でも見え方が変わる不思議な生地です。与える印象としては、渋く年齢が高く見せることができます。仕事上エグゼクティブな層と交流があり大人っぽい印象を与えたい際には、バーズアイスーツがオススメですよ。

30代 ~ONスタイスでもオシャレを愉しむ~

ボルドースーツにグレーストライプシャツ×イエローのペイズリー柄ネクタイで。ネクタイにイエローを取り入れるのはなかなかハードルが高いと感じた方もいらっしゃると思いますが、イエローのネクタイには仕事においてプラスの面があります。イエローは有彩色の中で最も明るい色であり見ているだけで楽しい気持ちにさせる効果があります。また、イエローは本来「知的」を意味する色でもあもあるのでただ明るいだけではなく知的な印象もプラスしてくれます。さらには、「記憶力向上」や「集中力アップ」にも繋がるので仕事のシーンで活躍すること間違いナシです。また、同系色で織られたペイズリー柄がさらに個性をアップし大人の男を演出。

30代 ~ONスタイスでもオシャレを愉しむ~

足元は、シングルストラップのフルブローグのモンクシューズでセクシーをプラス。
フルブローグとは、ウィングチップ+メダリオン+パーフォレーションのシューズで、

カジュアル色の強いシューズでビジネススタイルの足元に躍動感を持たせる事ができます。

30代のポイント

  • スーツは素材にも拘りウール100%
  • ビジネススタイルでも個性を出そう
  • 相手に与える印象を意識した組み合わせで

50代~最高級生地スーツで圧巻の貫禄~

●モスグリーンを使って最大限の渋さを演出

50代~最高級生地スーツで圧巻の貫禄~

ビジネスマンとして会社の重責を担い、会社の看板として認知される50代。
リーダーとして会社を束ねる存在感や尊敬の目から注目も集まりやすいので年齢と合うスーツ選びは最も重要な歳と言っても過言ではありません。
そんな50代は購入ではなく最高級な生地スーツで。
着用しているスーツは、ヨーロッパを代表する最高級生地「エルメネジルド・ゼニア」のスーツです。見た目、触り心地、高級感、上品さなどゼニア生地は挙げればキリがないほどの特徴があります。その中でも最大の特徴はウール100%であるのにカシミヤのようなしっとりとした質感を持ち合わせております。

50代~最高級生地スーツで圧巻の貫禄~

Vゾーンは、ブルーシャツにモスグリーンのネクタイで。
薄いブルーとモスグリーンの組み合わせは、少しずれた同系色で相性は抜群です。
グリーン系のネクタイは、「安心」「穏やか」「自然体」等の印象を与えるので、50代の大人な男性には、ぴったりのカラーです。
また、グリーン系でもモスグリーンのウールタイにすることで、渋さをと貫禄を演出しております。

50代~最高級生地スーツで圧巻の貫禄~

足元もネクタイと合わせてグリーン系の組み合わせで統一感、上品さが増します。
組み合わせが難しそうでなかなかチャレンジ出来ないグリーンですが、グリーンのトーンを暗くする事で、派手な印象はなくなり渋さが増し、周りとの差も歴然です。
また、「お洒落は足元から」という言葉があるようにビジネスのコーディネートもドレスシューズが非常に重要で最もお金をかけるべきアイテムでもあります。
理由としては、良質なドレスシューズは、しっかりお手入れすれば10年プレイヤーにもなり長く御愛用できます。また、体型が変わりやすい年齢でもシューズのサイズは、変わらないので安心して投資できます。

●原点回帰でシンプルな組み合わせ

50代~最高級生地スーツで圧巻の貫禄~

濃紺のブラックストライプスーツで品格のある上品な定番コーディネートです。
素材の良いスーツは、やはり柄が目立つスーツよりも落ち着いた柄のスーツの方が、光沢感など差が分かりやすいので高級スーツはシンプルな柄がオススメ。

50代~最高級生地スーツで圧巻の貫禄~

濃紺スーツに同系色のブルーネクタイの組み合わせ。
ブルーは、「落ち着き」「信頼できる」「礼儀正しい」などの印象がありまた、ネクタイの小紋柄は、誰からも好印象で誰からも好印象は間違いなしです。
また、小紋の柄は様々あり目立ちすぎず個性をアピールすることもできる柄なので落ち着きながらも個性を表現したい50代にはぴったりな柄です。

50代~最高級生地スーツで圧巻の貫禄~

足元は、ブラウンのダブルモンクシューズです。
上質なドレスシューズは長年愛用することにより風合いがまし自分なりの一足に育てると大人なスーツにぴったりですね。

50代のポイント

  • モスグリーンで最大の渋さを演出
  • 最高級生地スーツでシンプルな落ち着きのある着こなしへ

最後に

いかがだったでしょうか?
年代によって様々な立場の中でお仕事をされていると思いますが、自分の年代にあったポイントを抑えてビジネススタイルを愉しんでみてはいかがでしょうか?

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