こんな機能が昔からあった!?長い歴史の中で発展してきた機械式腕時計の素晴らしい機能をご紹介!

Pocket
LINEで送る

機械式腕時計の世界は、実に奥深いものがあります。最新のトレンド機器にも勝るとも劣らない機能が、あの小さな筐体の中に埋め込まれているのです!既に今の機械式腕時計の多くの機能が100年以上も前に誕生しているのですが、そこから長い年月を掛けて更にワンランクアップした機能が育まれています。

また、内部のパーツの加工精度がアップしたのも見逃せません。数ミクロンのパーツの精度の狂いが、機械式腕時計自体の精度にもかかわる重大なトラブルになるのです!更には、パーツをシュリンク化することで、今まで実現できなかった機能を当たり前に実現できるようになったのも見逃せない事実ですね。

そこで今回は、長い歴史を積み重ねている機械式腕時計の中でも、特筆すべき機能について徹底解説します。この記事を読めば、改めて機械式腕時計が歴史的に見ても素晴らしいテクノロジーを持ったものであるかがわかるはずです!

どの機能にも歴史を感じる!機械式腕時計の優れた機能を紹介

精密な機械式腕時計の中で最も緻密!ミニッツリピーター

機械式時計における最高位の複雑機構として知られているのが、ミニッツリピーターです。リピーターとはボタンまたはレバーを操作した時に、現在時刻を鐘の音で知らせる機構のことを言います。ミニッツリピーターとは、分(Minute)単位で時を知らせる機能のことを言い、そのサウンドには実に多くの特徴があります。腕時計としては、1892年にオメガによって初めて搭載されたことでも有名です。

基本は、5分単位で知らせるファイブミニッツ・リピーター、15分単位で知らせるクオーター・リピーターと組み合わせて実装されているケースがほとんどです。それぞれにサウンドを高低音で使い分けます。機械式腕時計における三大複雑機構として、トゥールビヨン、永久カレンダーと共に高級な腕時計にのみ実装された機能なのです。

あまりの緻密さから、このミニッツリピーターを製作、メンテナンスできるのは職人にしかできないとされています。このCAMPANOLAというモデルは、比較的安価でミニッツリピーターを実装したモデルとして重宝されています。


3つの針が時を正確に刻む!レギュレーター

3つの針が時を正確に刻む!レギュレーター

出典:Plus9Time

機械式腕時計では、多くの文字盤が実装されたモデルをよく見かけます。特に、ダイアル上の時、分、秒の3つの針がそれぞれ独立して表示されているものを見ていると、腕時計がそれぞれに時を刻んでいるんだ!という事が見て取れます。そんな機械式腕時計の事を、レギュレーターと言います。他では、メンテンナンスする職人が、時刻調整のためや製品の精度チェックをする際に用いる精密時計の事を指しますが、殆どの方は3つの針を持つ機械式腕時計の事と認識しています。

その中でも、SEIKOのトライシンクロ レギュレーターは、より正確な時を刻むことができる機構として有名です。機械式腕時計の内部で動き出した歯車に連動したローターによって、微弱な電流を発生させ、電流によって脱進機のクォーツ回路が駆動します。このクォーツ回路がより正確にラップを刻み、より精度の高い時計に仕上がっているのです。

あまりに難しい技術だったため、開発にまで20年以上もの歳月がかかりました。また、今でも職人によって手作りしているので、大量生産ができないモデルになっています。

実は深い意味がある!GMT

機械式腕時計に限らず、殆どのアナログ時計は12進法で表示されていますよね。文字盤には1~12の数字と細かく60の目盛りが付いていて、秒と分、時間を表示できます。ただ、中には文字盤に24まで数字が書かれたものが存在しています。その時計の事を、GMTと言います。GMTとは、世界標準時(Greenwich Mean Time)の略称で、1日を24分割して表示する時計の事です。

グリニッジ天文台の時刻を標準とする事から由来している、GMTの特徴は、24時間で1周するという点です。一般的な腕時計の場合、ぱっと見た限りでは午前か午後かが把握できません。その点で、GMTの場合はひと目で正確な時刻が把握できるのが特徴です。GMTを搭載したモデルの代表格は、ロレックスのGMTマスターIIです。

青×黒のセラミックベゼルとGMT針にブルーが配色されています。ロレックスの中でもカジュアルにコーディネートできるアイテムとして人気が高いのです。

月の満ち欠けに注目!ムーンフェイズ

月の満ち欠けに注目!ムーンフェイズ

出典:aBlogtoWatch

あまり深く考えないかもしれませんが、月の満ち欠けと月の日数ってほぼニアな数字となっているのをご存知でしょうか?月の満ち欠けの周期は約29.5日であり、月の平均日数と一緒です。便宜上で今の日数を調整して、現在のカレンダーが決定したのです。通常の時計で用いられるのは平均太陽時と呼ばれ、1日を24等分した時間を表示しています。

それに対し、ムーンフェイズは新月から数えて3日あたりに弓形の相、15日あたりに満月の相が来るように、回転ディスクを採用しています。新月を起点として、上弦、満月、下弦のサイクルで様相が変化します。29.5日周期のムーンフェイズが一般的で、数年に一度は調整する必要があるのですが、意外とこのムーンフェイスはスタイリッシュでおしゃれなこともあり高い人気を誇っています。

FREDERIQUE CONSTANT(フレデリックコンスタント)のスリムラインは、指針とインデックスがキラリと光を反射する高級感漂う仕上がりですし、ムーンフェイズもデザイン的に秀逸ですね。全体的なカラーリングバランスも取れていて、ビジネスシーンでも活躍するでしょう。


針が逆行する?レトログラード

針が逆行する?レトログラード

出典:JZ And F

時計回りという言葉がありますが、時計は正常に動作している限りは右周りで駆動します。ただ、レトログラードという針が反復運動を繰り返す複雑構造を採用した機械式腕時計も存在しています。始点と終点が別構造となっており、針はその間を一定の周期で移動します。その際に終点と始点をつなぐために針を進行方向とは逆にジャンプさせる機能を追加しています。

レトログラードは比較的近代に生まれた機能ですが、レトログラードと言えばPIERRE KUNZ(ピエール クンツ)が真っ先に思い浮かべることができます。タヒチムーンが特に有名で、スケルトン仕様によりレトログラードの動きも見ることができます!タヒチの夜空をイメージした文字盤も印象的ですし、ムーンフェイズも採用しているのも良いですね。

クロコダイルストラップの採用により、ちょっとやんちゃな雰囲気のある大人の男性にも大人気です。

最後に

いかがでしたでしょうか?レトログラードを除いて、他の機能については誕生から数十年が経過して、既に熟成した機能として定着しています。その中でも、各ブランドで切磋琢磨してより精度の高いものを作り出したり、デザインを重視したものに昇華しています。これからも、より成熟した機械式腕時計が誕生することでしょう。

Pocket
LINEで送る