ミリタリーファッションの代表格”MA-1”のディティール大解剖!MA-1は全ての部位・デザインにちゃんと意味がある!?

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老いも若きも、MA-1と言うジャケットに魅了されている人って多いですよね!MA-1は、元々は軍服として誕生したのですが、その機能性の高さから一般社会にも幅広く活用されています。また、1986年に公開された映画『トップガン』で、若き日のトム・クルーズが演じるマーベリック が着ていたこともあり、当時の若者を中心に大ブレイクしたのです!

当時若者であった人も、今では50代になっているわけですが、まだまだ根強い人気となっていて、今でも愛用されている人を見かけます。また、ここ数年でMA-1ブームが再燃し、女性向けのMA-1ジャケットも多く登場したことにより、更に幅広い人達に人気のアイテムに成長しています。

そんなMA-1ですが、アメリカの軍用品規格であるMIL-J-8279からMIL-J-8279Fまでに適合したものだけが、MA-1を名乗ることができるのです!シンプルなデザイン性ながらも、実際には多くの機能を実装していることが伺えます。そこで今回は、MA-1の部位やデザインの中でも、特徴的なものを5つに厳選して紹介します。

何気なく着ているMA-1にも部位別に意味がある!

アウターシェルはセージグリーンを採用している!

アウターシェルはセージグリーンを採用している!

出典:MOOSE Limited

MA-1と言えば、基本どのアイテムを見ても同じカラーリングですよね!実際には、全く同じカラーリングではなく、微妙に濃淡があるのですが、それでも同色というイメージがあります。MA-1の表地のことをアウターシェルと呼んでいますが、アウターシェルのカラーリングは、MIL規格ではセージグリーンを採用する事が規定されています。

ただ、1960年代以降のMA-1では、セージグリーンではなくオレンジが採用されています。これは、パイロットがトラブルなどで緊急脱出した場合、仲間に発見されやすいように目立つカラーリングを採用しています。確かに発見されやすくなることで、パイロットの命を守るという観点で言えば合理的なのですが、元々は軍事服という点からも、MIL規格ではあくまでも落ち着いたカラーリングのセージグリーンを採用しているのです。

また、上空を航空しているパイロットにとって、太陽光はかなりの曲者です。その太陽光がジャケットに反射して、意外と障害になってしまうのですが、セージグリーンの場合は太陽光を反射しないという点でも、このカラーリングが採用されたのです。

単なる飾りではない!コードループ

MA-1の右胸を見ると、不必要と思われるボタンが付いています。また、輪っか状になっているのですが、一見すると何か全くわかりません。ただ、これにも名称が付けられていて、コードループと呼ばれています。コードループは、ICS(Internal Communication System)と呼ばれる、機内通話装置の音声プラグやコードを通すために付けられています。

今のように、ハンズフリーなインカムで通話できれば良いのですが、昔はそんな技術などあるわけもなく、音声コードが付いたもので通信していたのです。常に手に持って置くわけにも行かず、かと言って本体に毎回戻すのも効率が良いとはいえません。そこで、このコードループを付けることで、常に手元に取りやすい位置に置いて、通話しやすくしていたのです。

また、コードの場合は絡んでしまう恐れがありますので、絡み防止という観点でも、コードループは重宝されています。今となっては全く不要な部位ですが、デザイン的にも良いアクセントとなっているので、当時の名残そのままにデザインとして採用されています。

酸素マスクを通す場所!オキシジェンタブ

コードループと同じような部位として、首に近い胸元に同じようなループがあります。これにも名称があり、オキシジェンタブと呼ばれています。別名ボックスタブとも呼ばれるこの部位では、パイロットにとって必須アイテムの一つである酸素マスクをクリップ留めできる場所となっています。

実際にフライトしていると、機内通話装置で通話するために酸素マスクを外さなければならないシーンもあります。そんな時に、なるべく口に近い位置にホールドしておきたくなるわけですが、その点でオキシジェンタブの位置に引っ掛けておくのが最適なのです。デザイン的には、形状が細長く四角形のものが多いですが、中には三角形のものもあります。

また、素材という面で見るとレザーやナイロン、コットンが採用されています。レザーとなると、かなりデザイン的にも締まって見えますよ!また、レザーの方が頑丈なものとなるので、より軍服としてふさわしいものとなります。カラー的にも、セージグリーンではなく、少し変化に富んだものを採用し、オシャレ感を出しているのが心憎いですね。

機内は禁煙だけどつい一服?シガレットポケット

軍用機の飛行中は、当然の事ながら禁煙となっています。誰がどう考えても当たり前な印象があるのですが、昔からこのしきたりは変わっていません。ただ、第2次世界大戦辺りには既にタバコは存在していて、空軍の中でも当然のように愛煙家がいました。そんなタバコを収納するポケットとして、左腕にシガレットポケットがデザインされています。

タバコを入れておくにはちょうどよいサイズ感のポケットですし、かさばらないようにデザインされているのも特徴です。また、シガレットポケットにはペンを収納するためのケースも4つ付いています。これは、作業着などでも見られるものですが、MA-1が誕生した当時から需要の高かった部位なのです。

MA-1と言えば、このシガレットポケットが一番のポイント!と考えている人が多いですよね。実際に、シガレットポケットがないと実に味気ないジャケットになってしまいます。また、ものを収納できるという点からも、最新のMA-1でも当然のように採用されています。

リブはニットで暖かい!

リブはニットで暖かい!

出典:Sivletto

フライトジャケットでは、とにかく動きやすく防寒性の高いものが好まれます。上空は地上よりも非常に寒く、手が凍えてしまう事もあるのです。そんな状態でフライトしていると、操作ミスにもつながってしまいます!そこで、MA-1でも防寒性を高めていますが、特に袖や裾、首周りから冷気が侵入しないように、リブにもこだわっているのです。

MA-1では、首、袖、裾にそれぞれニットリブを採用しています。これにより、少しきつめのデザインとしても伸縮性が高いので、締めつけ感を低く抑えることができます。また、冷気をシャットアウトすることもできますし、ジャケット内部の熱も逃すこと無く貯め込むことができます。

リブは、首、袖、裾ともに同色でカラーリングしているのが一般的です。また、セージグリーンカラーとよく合うものをチョイスすることで、よりドレッシーなスタイルを実現できます。

最後に

いかがでしたでしょうか?MA-1は、MIL規格で厳密にカラーリングまで規定されていますが、あくまでも軍服としての規格であり、実際には今のアイテムは自由にアレンジされています。ただ、その中でもオキシジェンタブやコードループを残すなど、良いものは残していくスタンスには拍手を贈りたいですね。そんな心意気を感じつつ、MA-1をコーディネートしてみてはいかがでしょうか?

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