2色の絶対方程式!イタリア人がかっこいいのにはワケがある!

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出典:Rose & Born

今回はコーディネートの絶対方程式の話。
誰しもオシャレに着れるなら着たいし、センス良く見られたい。かっこよく思ってもらえるならそうしたいけど、どうしていいかわからないし、考えるのも勉強するのもめんどくさい。それが本音じゃありませんか??

実際、服が好きな人も、オシャレになりたい人も、センス良く見られたい人も、その中に自分はコーディネートセンスがあると自信を持って言える人はどれくらいいるのでしょう?そんなにいないのではないでしょうか?
私自身も自分がセンスがいいと、自信を持って公言するなど恥ずかしくてできません。

そもそもセンスってなんなんでしょう?
才能?努力?
どうなんだろう?
日本人のイタリアファッションへのあこがれはだれか特定の才能ある人に向けられたものではなく、街を歩くおじ様たちも含めてのイタリア人のファッションに向けられたものだと思うと、イタリア人はセンスが良くて、日本人にはそれがないのでしょうか?
もし生まれながらに持っている物だとしたら、それはイタリアに生まれたからなのか?

いやいやそんなことはありません。

日本人はしらないけれど、イタリア人は知っているメンズファッションの絶対方程式があるというだけの話。
(もちろん足が長いとか、顔の彫が深いとか、その辺は言いっこなしです。)
  
一般の方からファッションの専門家までイタリア人皆に着こなしのベースとして浸透しているその法則は、なぜか日本ではあまり知られていません。今回知って頂けたらきっと、着方に悩んで、その日外に出たくないなと苦しむ機会はなくなるはずです。それよりも、あの人の着こなしオシャレだね!とあの人センスいいねと周りの身は変わるはず!
楽しみではありませんか?
ではでは
そんな簡単でおしゃれなその着こなしは【色】の合わせ方にフォーカスした方法。
その名も【アズーロ エ マローネ】
ぜひ最後までお付き合い下さい。

<アズーロ・エ・マローネ>とは?

まずもって、この「アズーロ エ マローネ」とは何ぞや?
何かの呪文か?と疑問の方も多いでしょうが、サッカーが好きな方は知っていたりしませんかイタリア代表を差して呼ぶ「アズーリ」という言葉を。これはサッカーだけでなく男性のイタリア代表選手についてはそうしてそう呼ぶようですが、これ「青」という意味のイタリア語なんです。言われてみれば、イタリア代表選手のユニフォームは「青」ですよね!
イタリアの国旗には赤・緑・白の3色で、青は次入ってないのに、なぜ「青」かというとのは諸説ありますが、今回はそこについては触れずに進みますね。
そうこの「アズーリ」は「アズーロ」の複数形男性名詞。つまり「アズーロ」とは「青」という意味です。
そして、「マローネ」は「マロン」。つまり「栗色」のことです。
この呪文のような言葉、「アズーロエマローネ」とは「青と栗色(茶色)」のことなんです。
この2色の組み合わせが、イタリア人が知る色合わせの絶対方程式。
絶妙なコントラストとバランスでこの2色のコーディネートはオシャレに決まるんです。
なんだ、そんな事か!と思う方もいると思いますが、なかなかこの組み合わせの方を日本では見かけません。改めて意識するだけで着こなしはグッとセンス良くなるはずです。

また、この2色の定義は非常にゆるいもので、青は水色から濃紺まで、茶はシャンパンカラーからコゲ茶まで、幅広く、組み合わせ方は本当にさまざまです。薄いモノも濃いものも暗いものも、明るいものも、そして色の配分も様々。ただし、ベースはこの「アズーロエマローネ」なのです。

なぜ、「アズーロエマローネ」がいいのか?

これには非常にイタリア人らしい理由があります。
例えば、黒じゃなく、ブラウンで合わせる靴・ベルトのコーディネートは、イギリスのお堅いフォーマルスタイルではなく、イタリア人のファッションセンスによる遊び心の象徴ともいえます。イタリアはイギリスのスーツの製造を長きにわたって請け負ってきた背景がありますが、イギリスのフォーマルな着こなしをベースとしたうえで自らの自由な気風を味付けしたスタイルが出来上がっていったのだと思います。
ファーマルの基本は「同色」、それに比べてイタリアの「アズーロエマローネ」は「コントラスト」を基本としているわけです。このコントラストは、厳格な格式ある「フォーマル感」ではなく、上品な「抜け感」が演出できるのがポイントです。
ドレッシーな着こなしというのは(たとえば、タキシード、燕尾服や略礼服)基本的には同じようなカラーを組み合わせてスタイリングすることで作られていることと、この組み合わせにより創り出されるバランス感と立体感、そしてセンスを感じるそれぞれの個性を比べると非常に分かりやすいかと思います。
伝統を守るトラディッショナリストのイギリス人に対して、自由な表現を大切にするイタリア人なのです。
ブラックスーツに黒靴、ネイビースーツにネイビータイ。やはりこれはお堅い印象を受けますよね。そこにブラウン。そしてブラックではなく、柔らかな印象があるネイビーなわけです。「同色」で纏める統一感ではなく「2色」で魅せる色合わせをベースにしている時点で一つ上のレベルにいるような気もしますが、ここがさすがイタリアたる由縁なのだと思います。

さらに、このコントラストは理にかなったものでもあります。
色彩学のなかで「青」は寒色 、そして「茶色」は暖色に分類されています。
青と茶は正反対の印象を与える色同士なので、組み合わせた時のメリハリがしっかりついて間延びしない色合わせとなります。お互いに引き立てる色であるため、着こなしはまとまりながらも立体的に浮き上がる魅力的なものとなるのです。

スーツやジャケットで最も定番色のネイビーを引き立てる色。
これだけで「茶色」潜在能力は素晴らしいモノであります。

立体的という話をしましたが、色の性質上、「寒色」は後退性をもっており、他の色を組み合わせた時に遠くに見える性質をもっています。これに対して、「暖色」は進出性をもっていて近く見える性質をもっているんです。これが立体的に見える理由であり、着こなしに感じるオシャレな空気をさりげなく創り出しているポイントでもあります。

ちなみに細かいことを言いますと、寒色の中でも明度が低くなるほど後退性は強くなり、逆に「暖色」の場合は、明度が高くなるほど進出性が強くあるという性質もあったりしますよ。(なかなかこんなところまで考えて日々服を選ぶなんてできませんが・・・)

明るさに印象が変わる <アズーロエマローネ>

暗めスタイル

明るめスタイル

先ほど明るさによって立体感の違いを作ってくれるというお話をしましたが、おあれは少し難しいですよね。
もっとシンプルに簡単に言いますと、色の明るさによって印象の違いが明確に出るんです。暗めのスタイリングでは落ち着いた印象、クラシカルな印象、といった渋く決まるモノとなり、明るめのスタイリングではラフな印象、現代的な印象、カジュアルな印象といった、派手めなものとなります。
上記写真を比べても一目瞭然ですよね。POPなおしゃれ感を演出するためには鮮やかな明るめを選ぶ方がいいし、渋く落ち着いたセンスで勝負するなら暗めで行くといいわけです。

さて、では
「アズーロエマローネ」のコーディネートは実際どんなものとなるのか?
ご紹介していきたいと思います。

ONの定番スタイルは、やはり、紺ジャケにブラウンタイ

ここが皆さんも含め日本の男性のベースではないでしょうか?
ジャケットと言えばネイビー。1着はみなさんクローゼットにあったりしますよね。いつも何色のネクタイを合わせていますか?茶色のネクタイをお持ちの方は実は少なくありませんか?
男の着こなしの中でネクタイをするこのVゾーンは第2の顔と呼ばれるほど、その人の印象を決める大事な部分です。そこへこの「アズーロエマローネ」です。
単純ながら最も効果的な使い方だと思います。茶色のジャケットはなかなか持っていませんし、着るのに勇気がいる方も多いと思いますが、いつものネイビージャケットに茶色のネクタイをするだけならだれでも挑戦しやすいはずです。
是非一度試してみて下さい。

ジャケパンスタイル

ネイビーパンツ・ブルーのチェックシャツ×茶色のタイ・茶靴

チャコールグレーのジャケットに合わせてのアズーロエマローネです。
小物で締める茶色が、ネイビーベースの着こなしに良く映えるいいバランスです。 

ネイビージャケット×茶色パンツ・茶靴・茶色のバッグ

珍しく茶色多めの着こなしですが、暖色である茶の分量が多いことで、暖かく柔らかな印象を持つ着こなしとなっています。パンツの茶色よりも靴やカバンの茶色の発色が良く、濃い色合いで選んだことで動翼系のボトムス周りにもメリハリのある着こなしとなっています。 

デニム×ベージュ系ジレ・ジャケット

暗く薄めのカラーをデニムに合わせることで、デニムのカジュアル感を受けとめた上でクラシカルなテイストと渋く活きな雰囲気を纏った着こなしとなっています。
デニムのインディゴカラーも考えてみたら「アズーロ」に含まれる色の一つ!
ということはデニムと茶系アイテムの相性は抜群ということですね。 

スーツスタイル

ネイビースーツ×茶色のネクタイ・チーフ・茶色靴・バッグ

オシャレさんは茶靴を履いている。昔持っていた私の偏見かと思っていましたが、「アズーロエマローネ」を知ってから、これはあながち偏見ではなかったと気付きました。
圧倒的にビジネスシーンで多く見られるのはネイビースーツである以上、それベースにオシャレに着こなす際に選ぶべき靴は茶色なんですよね!この足元のカラーコントラストは思いのほか着こなし全体の印象を左右するんです。しかし、仕事内容によっては、少々砕けた印象になりがちなのも事実、イギリス仕込みのフォーマル感を大事にしたい時には、ここはブラックに持っていく必要もあるかもしれません。 

<OFFスタイルのスタイリング例>

トップス:アズーロ&ボトムス:マローネ

ジャケットの場合ではネイビーのお話をしましたが、今度はシャツ。
ブルー系のシャツもクローゼットに1枚、もしくは2枚、いやいやもっとある!と、きっと誰しもお持ちのはず。それをつかって着こなすのにオススメはやはり、ベージュ系パンツに茶靴というボトムスとのスタイリングです。他の色合わせにはない爽やかさを落ち着いた印象で包み込むような着こなしに大人の色気を感じるほど、その印象は変わるはずです。

トップス:マローネ&ボトムス:アズーロ

デニム系のネイビーパンツに合わせる場合のTシャツって黒か白が多くないですか?
そこでブラウンを選んだ方はきっとすごくセンス良く見えます!
シンプルなアイテム選びではシャツ同様その印象の変化はダイレクトに出るものです。
ニット選びもそうかもしれません。スポーティーな着こなしの中でも、インナーのカラーだけで周りに圧倒的な差をつける着こなしに変わったりします。

そうなんです。
ネイビーアイテムは圧倒的に多いと思いますので、そこにどう茶色を合わせるのか。ここだけなんですよね!

さらに

アイテム:Maglia Francesco

ベージュ系セットアップに、キャメルブラウンの靴。インナーと傘をネイビーにしたセットアップスタイルも粋です。なかなかハードルが高いと思われがちなセットアップスタイルですが、色合わせに自信を持てたら着こなしにも自信が持ちやすいはずですので、挑戦もしやすくなるかもしれません。ラフな着こなしも色合わせ次第でしっくりくる場合も多いですよ。

アイテム:LARDINI

ブルー系のシャツに、ジレは暗めのベージュトーン
足元のシューズがメリハリを利かす、こんなスタイリングも「アズーロエマローネ」です。
アズーロエマローネに合わせてつなぎで使うアイテムはグレーやホワイトは使いやすいはずです。

アイテム:Pierre-Louis Mascia

小物使いではストールもいいですよね。
定番のネイビーのセットアップもまた別物に見えます。ここは明るめのカラーではなく暗めでまとめると落ち着きあるスタイリングになり、やり過ぎ感も、頑張っている感もなく、粋に見えるはずです。

伊達男は靴は茶色を選ぶ!

アイテム:Predibino

さて、ここまでもたくさん出てきましたが、「茶靴」は、最も取り入れやすい部分ではないでしょうか?スーツスタイルも、ジャケットスタイルも、カジュアルの中でデニムを穿く場面も、シンプルな同色系コーデだとしても、足元を茶靴でスタイリングすることでその見栄えはもう「アズーロエマローネ」です。
注意すべきは余分な色を持ち込まないことだけ。同系トーン・モノトーン ここであればまず間違いないはずです。それに茶色を差しに行く感覚で是非小物選びをしてみて下さい。

イタリア靴ブランド<Predibino>

カバン挿し色に使う<アズーロエマローネ>

上記、茶靴からさらに一歩踏み込んだ形となるカバンのスタイリング。
身に着ける靴ではなく手荷物アイテムだからこそ、着こなしの上で目を引くポイントとなります。だからこそ、ここに何を持ってくるかが悩むところですよね?
靴同様、革小物としてカバンも同色で揃えに行く、ネイビースタイのスタイリングの中では、絶妙な存在感でお互いを活かした着こなしを簡単に完成させてくれる頼もしい存在です。

アイテム単体の色デザインもイタリアらしさ漂う「アズーロエマローネ」の法則!

着こなしだけでなく、この色バランスのイタリア的センスはアイテム単体にも落とし込まれている場合があります。イタリアブランドからリリースされたカバンのデザインでよく目にする定番カラーの一つがこれです。
色だけでイタリアブランドとわかる完成された色合わせは、こうやって一つのアイテムの中で見るとよりわかりやすいですね!

最後に

さて、いかがでしたでしょうか?
青とブラウンの相性よさを納得していただけたでしょうか?
明日から、というか、今日から使える色あわせテクニックです。
そして、
もう覚えていただきましたでしょうか「アズーロエマローネ」という言葉を。
着こなしに悩んだ時には思い出してください。この絶対相性とオシャレの方程式を。
もう「知らない」ではなく知っていただけた皆さんは、イタリア人のセンスを手に入れたのと同じです。シンプルに、そしてバランスよく。きっとこれまでの着こなしとは一線を画す洗練された印象の色バランスで持っている服を輝かせることとなるはずです。
イタリア人から学ぶファッションセンス。なんだこんな簡単なことか!!と思った方、ぜひ知り合いの方にも教えてあげてください。きっと日本人がオシャレと言われる日も遠くないはずです。

滝本

イタリアファッション関連リンク

伊達男シャツ
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